2月3日、野村証券・チーフ為替ストラテジストの池田雄之輔氏は、マイナス金利導入という日銀のショック療法によってドル円相場は金利差・需給に即した中長期の上昇トレンドに復帰したと分析。提供写真(2016年 ロイター) [東京 3日] - すべての市場関係者にとって、「まさか」の驚きだった。日銀は1月29日、金融政策決定会合で「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入を発表した。超過準備付利の引き下げすらほとんど予想されていなかった中で、一足飛びのマイナス金利政策の発動は、これ以上ないサプライズである。 黒田東彦日銀総裁は、2%インフレ達成へのコミットメントが試される正念場だった。しかも、既存の量的・質的緩和の拡大では、「追加緩和余地がなくなるだけ」と受け止められ、アナウンスメント効果が発揮されない危険があった。 今回のマイナス金利導入は、日銀がインフレ目標を堅持するために現時点で想定し得た究
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