2018年5月に佐藤優氏が、同年6月に第42回世界遺産委員会で登録された「長崎県と熊本県、天草地方における潜伏キリシタンの関連遺産」についてコメントしていました。 佐藤さんは、元外務省主任分析官で作家。キリスト教徒でもあり、組織神学の研究をしていた人物です。このブログでも、「本の読み方」や外国語学習について、彼の著作を紹介しています。 この佐藤さんが様々な視点からこの事の意義を説き明かしていたのが、面白いですし、興味深い。 旧ブログに書いたものに、私なりに修正加筆してこちらに移すことにしました。 潜伏キリシタン?カクレキリシタン?なんだそれ? まず、「潜伏キリシタン」とは、何だろうという佐藤氏。私の子供の時は「隠れキリシタン」と呼ばれていましたし、教科書にも書かれていたと記憶しています。 話によると「潜伏キリシタン」は、比較的新しい言葉です。 日本におけるキリスト教信者は島原の乱(1637