ホンダは、水素で走る燃料電池車(FCV)を2016年3月に発売する。まず日本で売り出し、16年末までに北米でも発売する。米国法人のジョン・メンデル上級副社長が13日、北米国際自動車ショーの発表会で明らかにした。 FCVでは、トヨタ自動車が昨年12月に発売した「MIRAI(ミライ)」に続く2車種目となる。4人乗りのミライに対し、ホンダのFCVは、システムを小型化して5人乗りにしたのが特徴だ。当初は今年中の発売を目指していたが、やや遅れた。 FCVは、燃料にガソリンではなく水素を使い、空気中から取り込む酸素と反応させることで生じるエネルギーで、モーターを動かす。走行中に、水しか排出しないため、「究極のエコカー」とも呼ばれている。燃料を補給する「水素ステーション」の整備などが課題となっている。(デトロイト=大畑滋生)