■「礼儀作法身につく」「数字に強く」 伝統的な囲碁が、子供たちの思考力や集中力の向上に役立つとして、近年、保護者や教育関係者の間で注目されている。囲碁は2人のプレーヤーが、白と黒の碁石を碁盤という板に交互に並べ、どちらがより広い陣地を取れるかを競うゲーム。勝つためには3手先、4手先を考える必要がある。 公益財団法人日本棋院(東京都千代田区)の市ケ谷本院で、子供たちに囲碁を教えている桑原陽子棋士は「お子さんを通わせている保護者からは『考える力や集中力、礼儀作法が身についた』『数字に強くなった』という声が寄せられます」と話す。 囲碁を授業の一環として取り入れる学校も増えている。同院では「学校普及事業」として幼稚園や保育園、小中高校などにプロ棋士や専任講師を年に複数回派遣し、総合学習の時間などで、子供たちが囲碁に触れる機会を提供している。 学校普及事業の問い合わせ・申し込みは、日本棋院学校囲碁推