ブックマーク / nojirimiho.exblog.jp (3)

  • 科学と報道の間で (ニュートリノの速度と光の速度) | 油断するなここは戦場だ

    新しい実験データについての新聞・テレビ報道が研究者の間の「雰囲気」を伝えていないというのは、たしかにあることなのだけど、今回ばかりは少し乖離が大きすぎるような気がするので、久しぶりに素粒子物理の話をブログに書こうと思います。 OPERA は CERN から打ち出したニュートリノビームを、730km離れたイタリアのグランサッソという地下実験施設でで受け止める実験です。CERN から出るビームはミューオンニュートリノですが、ニュートリノ振動があるので長距離を飛ぶ間にタウニュートリノに変化し、これが測定器にあたる時にタウレプトンが出ます。この実験はそのタウレプトンを測ろうとするものです。主要な測定器はエマルジョン(写真乾板)という名古屋大学が長く手がけてきた装置で、日の貢献が極めて大きいことでも知られています。 今回の発表はこのニュートリノ振動とは関係がなく、ニュートリノがグランサッソに到着す

    科学と報道の間で (ニュートリノの速度と光の速度) | 油断するなここは戦場だ
    qinmu
    qinmu 2011/09/26
  • 腐葉土のセシウム | 油断するなここは戦場だ

    先日より 話題の腐葉土の動画と同じ商品『バーク入り腐葉土』を @daizo3 に送っていただきました。これをKEK の放射線センターの岩瀬さんにLaBr3 のスペクトロメータで計っていただきましたので、写真をいくつか アップします。 頂いた腐葉土ですが、袋にNaI シンチレータを密着して計って 0.4μSv/h 表面線量がありました。KEK の空間線量は 0.1μSv/h ですのでかなり大きな値になります。 スペクトルの測定結果も写真の通りでセシウム 134 と 137 のつくる 3つのピークをかなりはっきり見る事ができます。KEK では Bq/Kg を計るセットアップはありませんので、今後は行政の調査をお願いしたいと思いますが、関東圏で土壌改良として使うのに適切なものとは言えないでしょう 放射性物質が落ちてきたとき、草や落ち葉はそれをたくさん抱え込みます。下の写真は KEK で保管してい

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    qinmu
    qinmu 2011/06/28
  • 対策すべき被曝量(福島の場合) | 油断するなここは戦場だ

    福島県内の多くの小学校のグランドで高い放射線が観測されています。この様子がよくわかる図を 石原先生( @Ishihara_Y ) が作ってくださいました。 図 これは学校の校庭における「空間放射線量」の測定の結果を地図の上にあらわしたものです。例えば地図上赤い場所は5μSv以上 がでた場所から半径5Kmのエリアになります。実際の測定点は一つでもその周りも高い可能性があるからこういう色づけがされています。実際には学校が密集しているところでは、学校ごとに値がばらついています。複数の小学校があるときには平均化した値で色が決まっています。いずれにしても自分のお住まいの場所が値が高いゾーンにはいっていれば、学校だけでなく自宅周辺の土などに放射性物質が比較的多くあると考えるのが妥当です。小学校ごとの値はこちらに可視化されています。 非常に高い値ですから、健康との関係が問題になります。今回計られた値はグ

    対策すべき被曝量(福島の場合) | 油断するなここは戦場だ
    qinmu
    qinmu 2011/05/02
    高エネルギー加速器研究機構・野尻美保子氏。放射線被曝による発ガン率を生命表で比較。
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