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  • デーモン小暮閣下への質問「あの、へヴィメタって、なんですか?」

    『聞く力』(阿川佐和子著・文春新書)より。 (阿川佐和子さんが、デーモン小暮閣下にインタビューしたときのエピソードです。「ヘヴィメタ」という音楽を「ロックの一種とは認識していたが、どんなロックかチンプンカンプンだった」という阿川さんは、思い切って、「単刀直入にデーモン閣下に直接聞いてみた」そうです) 【こうして(スタッフとの)打ち合わせ通り、私はご人を前にして、できるだけ失礼にならないよう気をつけながら、質問してみました。 「あの、ヘヴィメタって、なんですか」 すると、驚きましたよ。デーモン閣下は親切! しかも説明がお上手! 私のようなロックシロウト相手に、それはわかりやすく教えてくださったのです。 「ハハハ。ロックというのは、わかりますね?」 最初に私に優しく断りを入れてから、こんなふうに話してくださいました。 「ロックがいろいろな枝葉に分かれていく中で、速さと激しさを追求したものをハ

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    qp365 2012/02/04
  • 活字中毒R。

    『ウルトラマンになった男』(古谷敏著・小学館)より。 (「ウルトラマンの中の人」だった、俳優・古谷敏さんが撮影当時のことを振り返って書かれたの一部です) 【もう一つのポーズの話をしよう。ウルトラマンの最も有名なポーズとなり、日中の子どもたちがまねをしたあのポーズも、初めてやった時は特に意識したわけではなかった。だから最初に演じたときも飯島監督に何気なくこう聞いた。 「この型は今回だけですか?」 でも、僕の予想に反して監督はこう答えた。 「いや、ウルトラマンが敵と戦って相手を倒す、最大の武器にしたい、そして毎回使いたい」 このスペシウム光線のポーズを決めるのも、とても大変だった。ウルトラマンに入ってすぐのことで、僕は苦しくてしょうがなかった。必殺の光線をどんなポーズで撃つのか? 撮影の合間に監督の指示でいろいろなポーズを試してみた。 一度型ができると、そのたびに高野カメラマン、中野稔さん

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    qp365 2010/01/31
  • 活字中毒R。

    『下流志向』(内田樹著・講談社文庫)より。 【答えることのできない問いには答えなくてよいのです。 以前テレビ番組の中で、「どうして人を殺してはいけないのですか?」という問いかけをした中学生がいて、その場にいた評論家たちが絶句したという事件がありました(あまりに流布した話なので、もしかすると「都市伝説」かもしれませんが)。でも、これは「絶句する」というのが正しい対応だったと僕は思います。「そのような問いがありうるとは思ってもいませんでした」と答えるのが「正解」という問いだって世の中にはあるんです。もし、絶句するだけでは当の中学生が納得しないようでしたら、その場でその中学生の首を絞め上げて、「はい、この状況でもう一度今の問いを私と唱和してください」とお願いするという手もあります。 世界には戦争や災害で学ぶ機会そのものを奪われている子どもたちが無数にいます。他のどんなことよりも教育を受ける機会を

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    qp365 2009/11/22
  • 活字中毒R。

    『半島へ、ふたたび』(蓮池薫著・新潮社)より。 【ところで、ちょっとわき道に逸れるが、通訳の現場におけるアドリブ(話者の発言に通訳者人が説明を付け加えること)は、許されている。外国人同士の話し合いでは、国や民族間の習慣、風習、伝統の違いから誤解が生じることがあり、話者の言葉をそのまま置き換えるだけでは、とうてい円滑な意思疎通がなされないからだ。 ロシア語通訳の第一人者だった故・米原万里氏の著書『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』に興味深いエピソードが書かれている。あるとき、リビアの最高指導者カダフィ大佐がモスクワを訪れ、記者会見を開くことになった。またとない機会ということで会見場には内外の報道陣が殺到したという。親衛隊の厳重な護衛の中、壇上に現れた大佐は、傍らにいる通訳官になにやら一、二分ぼそぼそと囁いた。すると、通訳官はなんと二十分あまりにわたってそれを”通訳”したそうだ。会場から質問

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    qp365 2009/11/15
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