3月から始まった大学生の就職活動(就活)は6月に入り佳境を迎えている。先週は就活スーツに身を包む大学生を街中で多く見かけただろう。これは経団連に加盟する大企業を中心に1日から面接などの選考が解禁されたからだ。 実際に「大手企業から順調に内定をもらえた」という書き込みが就活掲示板などに増えてきた。ところが取材先の就活生に話を聞くと、そうでないケースも多いようだ。 一つは、6月からの選考に乗り遅れたというもの。「内定どころか、選考もまだこれからで…」(関西私大4年生)、「6月1日は面接が多いと聞きましたが1件もありませんでした」(関東私大4年生)など、余裕どころか焦りを感じている就活生も意外に多い状況だった。 これは無理もない。人気企業ほど書類選考も激戦になっている。ある人気食品会社はエントリーシート4万に対して選考に進めるのはたった10%ほどしかいない。書類選考を突破するだけで一苦労というす