はい・いいえで答えて、自分の当てはまった作品をオススメします。 ●A・人のつながりを大切にするあなたへ。 羅川真里茂傑作集 僕から君へ 「ニューヨークニューヨーク」に収録されていた作品のと、ほかの短編をあわせた「田舎3部作」です。 いきなり最初から、友人とも敵ともいえないような夏己が死んだところから始まるんですよ。急に「死んだ」という連絡が、しかも主人公であるひろむひとりにだけくるんです。 それが本当に親しい友人ならばともかく、ちゃらんぽらんで、自分の大事なものをめちゃくちゃにしたこともあり、心のどこかで猛烈な不信感と敵対心を抱いていたような、そんなやつなんですよ。 なぜか連絡がついたのが、そいつの愛人として一緒に住んでいた女性と彼一人。 なぜぼくなんだ? なぜほかにいないんだ? たくさんの疑問と、過去の怒りと、…そして過去に彼と過ごした日々のことが走馬灯のように…いや、陳腐ですね、どちら