* * * 神奈川県座間市のアパートの一室で、9人の女性を殺害・解体した殺人犯、白石隆浩の死刑判決が2021年1月5日に確定した。そんな男の素顔に迫ろうと、獄中の白石被告のもとを何度も面会に訪れたのがノンフィクションライターの小野一光氏だ。 ここでは同氏の著書『冷酷 座間9人殺害事件』(幻冬舎)を引用。当時を振り返りながら述懐する殺害の様子は、このうえなく猟奇的でおぞましい――。いったい白石死刑囚は獄中で何を語ったのだろうか。(全2回の2回目/前編を読む) ※本稿にはショッキングな表現が多出します。ご注意下さい。 ◇◇◇ 殺害実行まで悩んだのは5日間 「いやあ、深キョンはマジ凄いですね。顔とかは橋本環奈もいいんですけど、カラダはもう、全然深キョンのほうが良かった」 8月26日の9回目の面会。白石は前回差し入れた、深田恭子の最新写真集についての感想から話を始めた。その流れで、次回以降の差