参院選は24日公示され、全国で唯一、政権与党の民主系候補がいない沖縄選挙区(改選数1)。那覇市内での各候補の訴えは、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設反対一色に染まった。 県内移設とした日米合意を理由に連立政権を離脱した社民の推薦を受ける無所属新人、山城博治氏(57)は「沖縄切り捨ての政府は許せない。県民の本気度が試されている」と主張。再選を目指す自民現職の島尻安伊子氏(45)も「沖縄の頭越しに進めようとしている日米合意には断固反対」と訴えた。共産推薦の無所属新人、伊集唯行氏(59)も普天間の無条件撤去が公約で、県内移設反対のアピール合戦の様相。有権者からは「違いが分かりにくい」という声が出ている。【井本義親】