小沢一郎元民主党代表ら衆参計49人の国会議員が新党「国民の生活が第一」を旗揚げした。 破綻したスローガンを党名にせざるを得ないところに、新党の行き詰まりが見え隠れする。 小沢氏自身としては4回目となる新党であり、衆院会派では民主、自民に次ぐ第三勢力だ。 国家の難局をいかに打開していくかが問われている。重点政策の発表は後回しになったが、野田佳彦政権への批判だけでなく、具体的かつ現実的な代案を明示しなければ、国民の生活が第一という名に値しないだろう。 指摘しておきたいのは、財源面で破綻した民主党マニフェスト(政権公約)のばらまき路線の踏襲は許されないことだ。 小沢氏は新党代表として「政権交代の原点に立ち返った政策を国民に示し、実現するために新党を立ち上げた」と語り、消費税増税法案成立に政治生命を懸ける野田首相との対決姿勢を強調した。 「増税の前にやるべきこと」として、徹底した行財政改革の必要性