戸田覚 【第75回】 2009年05月11日 安売りに歯止めがかからない! 米国家電量販店「崩壊の現場」 5月にアメリカへ出張してきた。ついでと言っては何だが、家電量販店を回って“現場”をチェックしてきた。 すでにご承知の方も多いと思うが、アメリカの量販店はとにかくデカイ。たとえば、秋葉原のヨドバシカメラは相当大きな家電量販店だが、“広さ感”はあまりない。土地が狭い日本では、店舗が縦に伸びているからだ。 ところが、アメリカには恐ろしいほど土地がある。 日本の家電量販店は、ターミナルの中心部に立地して多くの集客を狙っている。もちろん、地域によってはロードサイド店もあるが、品揃えはターミナルにある旗艦店にかなわない。 ところがアメリカでは、アップルストアなどの特殊な例を除くと、中心部に家電量販店はない。少なくとも、大型の家電量販店は皆無だ。「誰もが自家用車で家電を買いに出かけるのが前