福岡県天神地区「三菱地所アルティアム」にて、グラフィックデザイナー 稲葉英樹による個展『HIDEKI INABA 9010』が2月19日(金)にスタートした。その展覧会初日の会場の様子や、作品について、写真と共に簡単にご紹介。 展示作品は平面から立体、映像、インスタレーションまで、"プリント"をテーマにした作品が約30点紹介されている。 会場の細長い空間に10数台の家庭用インクジェットプリンタが整然と並べられた、インスタレーション作品『PRINTER』は2010年に制作された新作だ。稲葉によってデザインされたグラフィックが、任意のタイミングでリアルタイムに次々と印刷されていく。作品そのものであるアイデア(イメージ)が、プリンタの駆動音と共に無機質に大量生産され、実体化されていく様は、作家がもつ"プリント"の概念、あるいは思想を鑑賞者に啓発しているかのようにも見えた。 同じく2010年に制作