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2009年2月12日のブックマーク (6件)

  • 『女の庭』鹿島田真希(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 集合住宅での井戸端会議。悪口をいわれることを怖れ、そこに加わることを止められない「私」。いたって普通の主婦、と自らを見積もってみても、子供がいないため、まわりの〝母親〟たちとのやりとりに頷くそのさまはどうしてもぎこちなく、息苦しさはつのる一方である。 ないものねだり。要するに私は恵まれていて、その上暇なんだなあと思う。なんの不満もないけれども、現実逃避したい感じ。私は何から逃げているのだろう。わからない。だけど私は夫がいなくなると、忘れていた何かを思い出しそうになる。 「中の中くらい」の生活レベル。夫婦関係に問題はみあたらない。昼間することがなく、ついべものを口にしてしまう「私」が太っても、夫は「きみは太っていてもかわいいよ。」と言ってくれる。落ち込んでいればやさしく声をかけてくれ、涙を流した目にキスしてくれる。けれども現状は、「私」の夫婦の理想からはかけ離れてしま

    『女の庭』鹿島田真希(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • asahi.com(朝日新聞社):母は本心で「殺して」と言ったのだろうか 長男自問 - 社会

    糖尿病が悪化した母親(当時67)に「殺してくれ」と頼まれて殺害したとして、嘱託殺人の罪に問われた長男(45)の初公判が10日、さいたま地裁であった。「おふくろは心で『殺してくれ』と言ったのだろうか。病院に連れて行って、入院させてやれば良かった。当に申し訳ないことをしてしまった」。法廷で長男はうつむき加減で話した。検察は懲役3年を求刑した。判決は24日に言い渡される。  同罪に問われているのは埼玉県川口市芝樋ノ爪1丁目、会社員亀田伸一被告。この日は、グレーのフリースとズボン姿で出廷。井筒径子裁判官の「間違いありませんか」の問いかけに「はい」と答え、起訴事実を認めた。  被告人質問などによると、20年前、父親が突然、姿を消した。被告は一人息子で、以後、荷造り会社で働きながら母親と2人きりで暮らしてきたという。「時に厳しいが、愛情あふれるおふくろだった。家事はほとんど任せていた」  だが昨春

  • asahi.com(朝日新聞社):エルサレム賞に村上春樹さん 「壁」の国がたたえる自由 - 文化トピックス - 文化

    エルサレム賞に村上春樹さん 「壁」の国がたたえる自由2009年2月10日10時50分 印刷 ソーシャルブックマーク 作家村上春樹さん(60)がイスラエル最高の文学賞・エルサレム賞に決まった。63年に始まった隔年の賞は、エルサレムの国際ブックフェアで「社会における個人の自由」に貢献した文学者に贈られる。 受賞者には、バートランド・ラッセルやボルヘス、オクタビオ・パス、J・M・クッツェー、アーサー・ミラーら著名な名前が連なる。日の作家として初めての受賞は、めでたいはずだが、思い浮かんだのは「壁」である。 村上さんの長編小説「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」には、「高さは七メートル、街のぐるりをとり囲んでいる」壁が出てくる。越せるのは鳥だけで、門しか出入り口がなく、外の世界へ行く自由がない。 いま、イスラエルは、パレスチナ自治区の周囲に、もっと高い、それこそ鳥しか越せない壁を築いて

  • 「イスラエルの文学賞辞退を」 村上春樹氏にNGO要求 - MSN産経ニュース

    イスラエルの文学賞、エルサレム賞の受賞が決まった作家の村上春樹氏に対し、大阪市に拠点を置く非政府組織(NGO)「パレスチナの平和を考える会」がウェブサイトに掲載した公開書簡で「受賞はイスラエルの対パレスチナ政策を擁護することになる」として受賞辞退を求め、賛同者を集めている。 同賞は「社会における個人の自由の理念を表現した著作の筆者」に与えられる。 書簡は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザで行った「虐殺や封鎖政策などはパレスチナ人の自由を抹殺する行為」だと指摘。村上氏の受賞により「イスラエルがあたかも自由を尊重している国であるかのようなイメージが流布される」と懸念を示している。 書簡への賛同を示す署名は欧米諸国を中心に800件に達した。主催者のウェブサイトによると、村上氏は15日にエルサレムで開かれる授賞式に出席する意向を示した。 同会の役重善洋事務局長は「受賞はイスラエルの人道犯罪に加担す

  • 「エルサレム賞」受賞に関する村上春樹氏への公開書簡:パレスチナの平和を考える会

    エルサレム国際ブックフェア参加と「エルサレム賞」受賞のキャンセルを求めます。 私たちは、来る2月15日から20日にかけてエルサレムで行われる第24回エルサレム国際ブックフェアに、あなたが参加され、「エルサレム賞」を受賞されることになっているとのニュースを聞き、大変にショックを受けています。 私たちは、イスラエルがガザで1300人以上の尊い命を奪い、500人の重傷者を含む5300人以上の負傷者を出し、大勢の人々の生活を破壊しつくすという戦争犯罪を犯した直後のこの時期に、世界的に著名な小説家であるあなたが、イスラエル外務省、エルサレム市が全面的にバックアップする公的行事であるこのブックフェアに参加され、エルサレム市長から「エルサレム賞」を受賞されるということの社会的・政治的意味を真剣に再考されることを強く求めるものです。 とりわけ、深刻な点は、「エルサレム賞」が「社会における個人の自由」への貢

  • asahi.com(朝日新聞社):大阪の団体、村上春樹さんに「エルサレム賞」辞退求める - 出版ニュース - BOOK

    大阪の団体、村上春樹さんに「エルサレム賞」辞退求める2009年2月10日 イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞の受賞者に決まった作家、村上春樹さんに対して、大阪の民間団体「パレスチナの平和を考える会」がホームページに公開書簡を掲載し、受賞の辞退を求めている。欧米などから集まった賛同者約800人の署名を、村上さんに渡したいという。 同会はホームページ上に、村上さんへの公開書簡として、同賞は「社会における個人の自由」への貢献を讃(たた)えるものとしているが、イスラエルがガザで行った虐殺などは賞の趣旨に反する、などとした文書を掲載している。同会の役重善洋(やくしげ・よしひろ)事務局長は「国際的に有名な村上さんの受賞は、イスラエルの戦争犯罪を隠し、免罪することにつながる」と懸念している。