誤嚥性肺炎を繰り返してしまい絶食状態が長引くと、食事の再開を諦め、胃瘻(いろう)を造設しなければならなくなることもあります。そのため、誤嚥性肺炎の予防や、早期回復を目的とした摂食嚥下リハビリテーションは極めて重要です。 東邦大学医療センター大森病院リハビリテーション科教授の海老原覚先生は、「高齢者の方の食事に多い宅配弁当や作り置きの食べ物には、少し注意をしたほうがよい」とおっしゃいます。誤嚥性肺炎を防ぐために役立つ食べ物や、飲み込みの機能を回復させる訓練について、海老原先生にご解説いただきました。 誤嚥性肺炎を予防するための嚥下障害対策チームとは 誤嚥性肺炎を防ぐためには、適切な食事指導やポジショニング(姿勢の保持)、口腔ケアや嚥下の確認、環境調整、舌の運動など、多角的なアプローチが必要です。 東邦大学医療センター大森病院には、医師、口腔外科医、言語聴覚士、摂食嚥下認定ナースの多職種から成