富士通は、理化学研究所(理研)向けに開発中の世界最高速スーパーコンピューター「京(けい)」の技術を転用し、CPU(中央演算処理装置)性能を約2倍に引き上げた商用スパコンを来春にも発売する。国家プロジェクトの成果をいち早く商用化し、開発投資の回収とスパコン事業の収益拡大につなげる。 新型スパコンに搭載するマイクロプロセッサー(MPU)は、理研に来夏に納入する「京」のMPUを改良し、8個だった演算機構を16個に倍増し、2倍近い性能向上を図る。 システム全体の演算性能は、CPUの構成により、毎秒数百テラ(テラは1兆)~3ペタ(ペタは千兆)程度を想定している。中心価格帯は、10億円前後になる見通し。すでに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や日本原子力研究開発機構(JAEA)などのほか、海外も含め10件近い引き合いがあるという。 理研に納入する「京」は毎秒1京(10ペタ)の演算性能を目指して開発中で
8月22日から24日にかけてスタンフォード大学で開催されたHot Chips 22では、インターコネクトというセッションが設けられ、日本の「京」スパコンと米国のBlue Watersスパコンのインターコネクトの発表が行われた。 実はHot Chipsの姉妹コンファレンスとしてHot Interconnectsという学会があり、同じスタンフォード大学で、前の週の8月18、19日の両日開催されている。インターコネクトはこちらでカバーする領域ではないかとも思うが、両スパコンのCPUである富士通の「SPARC64 VIIIfx」とIBMの「POWER7」が昨年のHot Chips 21で発表されているので、それに続いてインターコネクト用のLSIチップの発表をやろうということでHot Chips側でもセッションを設けることになったものと思われる。 富士通のICC 富士通が「Tofu」と呼ぶインターコ
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