1966年、ロンドンは世界のニューカルチャーの中心だった。音楽、映画、ファッション、フォトグラフィ、アート、クラブ、ドラッグ、セックス……。そのすべての分野で最も輝いていたのがロンドンだった。そして、ロンドンはスウィンギング・シックスティーズを発明したのである。英国版『GQ』の編集長、ディラン・ジョーンズがあの時代のロンドンを跡づける。 Story: Dylan Jones Translation: Maya Nago M1モーターウェイ 空っぽの道がまるで未来へと誘うように、彼の眼前に延びていた。速度制限のないこの道を呑み込むように、彼はジャガーEタイプを時速120キロの猛スピードで走らせる。M1モーターウェイに、他の車の影はなかった。その彼の後ろを、白バイが追う。デイヴィッド・ベイリーは、当時、車、とりわけジャガーEタイプやロールスロイスといった高級車を保有する数少ない若者の一人であり
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