デンマークの天文学者ティコ・ブラーエはある意味ラッキーだったのかもしれない。ブラーエは、ある数学の方程式についての議論が高じて決闘になり、鼻を削ぎ落されてしまい、その後の人生を真鍮でできた人工の鼻をつけて過ごしたが、まったく嗅覚が効かなかったそうだ。 でももしかしたら、それは神の恵みだったのに違いない。なぜなら、彼が生きた16世紀の時代は、あまりに悪臭に満ち溢れていたのだ。 さて、かつてのヨーロッパやアメリカの悪臭の原因を6つほどみていこう。 1.お風呂に入らない時代。王族ですら臭かった。 この画像を大きなサイズで見る 臭かったのは貧乏な庶民だけでなく、高貴な方々も同じだった。悪臭に貴賤の差はなかったようだ。エリザベス一世は、月に一回しか入浴しないことを自慢げに語っていた。父親のヘンリー八世はさらに臭かったようだ。晩年、太りすぎのこの君主は足の傷が膿んで、3部屋離れていてもその悪臭がわかる