神奈川県厚木市が買い取った病院跡。内部には自転車や空き缶などが捨てられていた=厚木市山際 神奈川県厚木市は30日、廃虚となった同市山際の病院跡地を買い取った、と発表した。公園として整備する方針という。同地は「心霊スポット」としてテレビで取り上げられたこともある。 国道129号そばで、1979年ごろ、民間病院として開院し、その後、次々と経営する医療法人が替わり、97年に休止してから、事実上管理者がいなくなった。 外壁は落書きで埋まり、ドアや窓が壊され、室内にはごみが不法投棄されている。夜間、若者のたまり場となっており、肝試しに訪れた少年グループが別のグループに金を奪われたり、4件の火災があったりと、トラブルが多発していた。 同市は住民からの要望を受けて、所有者である大阪府の宗教法人と買い取り交渉をしてきた。抵当権が付くなど権利が複雑でなかなかまとまらなかったが、債権者の堺市によって公