◇行政応援待たず3日生きる A4判にぎっしり55ページ 増え続ける超高層マンションの地震対策が新たな課題として浮上している中、東京都中央区の「リガーレ日本橋人形町」(39階建て、335戸)の住民が区と協力し、地震発生時の対応マニュアルを作成した。行政の応援を待たず、住民同士の連携で避難行動や救助・救護活動を進める内容で、モデルケースとして注目されている。 不動産情報サービス会社「東京カンテイ」(東京都品川区)によると、高さ60メートル(20階建て)以上の超高層マンションは99年から増え始め、09年までに全国で約800棟が完成した。東京都中央区でもマンションに住む人の割合が8割を超え、超高層マンションも42棟ある。区はマニュアル作りを呼び掛け、既に3棟が作成した。 「リガーレ」のマニュアルはA4判55ページ。住民で作る防災対策委員会が中心となり作成した。震度5強以上の地震が発生して電気、水道