♪偵察隊の歌♪ 蒼空の果てに 味方識別・艦型識別 海軍では敵味方を見分けるのに航空機は「味方識別」と云い、艦船の場合は「艦型識別」 と呼んでいました。そして、折りに触れこれらの識別訓練を行っていました。われわれが 飛行術練習生時代は、既にドーリットルの空襲を経験し、内地と言っても何時空襲を受け るか分らない時代でした。中練時代には先ず座学で航空機の「味方識別」訓練から始まり ました。次に、実用機(艦攻)教程では「味方識別」に加えて「艦型識別」の訓練も行わ れました。 実施部隊の九〇三空では、操縦員は主として「味方識別」の訓練で、偵察員は私の記憶 では「味方識別」と「艦型識別」の訓練を並行して実施していたと思います。 一旦空中に上がれば視界は開けます。だから、いろいろな飛行機と遭遇します。しかし、 味方機でも自隊に装備する飛行機以外は、陸軍機を含めて現物を見る機会はそんなにあり ません。だ