掛看板・升屋薬店(現舛屋薬局・土崎)県立博物館収蔵 大正初期 本舗 東京 成毛商店 猫より働く不思議によくきく鼠とり薬 登録商標「猫イラズ」 特約店 升屋薬店 暇そうにアクビする猫の首には「免職」の札、ネズミ取りには「オハライ物」の札が付けられ、うち捨てられている。 インパクトのある「ズライ猫」のロゴ、全体のデザイン、彫刻も秀逸で保存状態も良い。 「猫イラズ」は、明治三十八年、成毛商店から発売され、大正一年に商標登録される。それにしても「猫イラズ」とは、ナイスネーミング!。 大正八年広告廿銭の猫イラズは百五十疋の殺鼠力があります然(し)かも使用法は誠に手軽で安全でそれで鼠が腐敗せずにミーラとなる不思議の霊薬なり 偽物あり猫イラズに御注意を乞う 発売元 薬種問屋 成毛英之助 「猫イラズ」の主成分、黄燐は、経口致死量・体重1kgあたり1mgという猛毒であることから、中毒事故や毒殺事件が発生し、