「浮世のことは笑うよりほかなし」(山本夏彦 講談社 2008) 本書は、対談集。 いまはなき雑誌「室内」に掲載された対談をまとめたもの。 山本夏彦さんはコラムニストとして名高いけれど、ながらく「室内」の編集兼発行人だった。 ひとりで編集と発行をかねているのだから「室内」は、個人誌のような雑誌。 そのせいか、たたずまいがどことなく妙で、それが魅力だった。 「インテリア雑誌の文芸春秋」といったおもむきがあった。 巻末には、本書の素性が簡潔にまとめられている。 「本書は、工作社刊行の月刊誌「室内」に掲載された対談「人物登場」で、山本夏彦氏が聞き手を努めたものから17編を選んだものです」 収められた17編の対談と、対談相手は以下。 「「旦那」はいなくなりましたなあ」 白崎秀雄 「麹町むかしがたり」 大熊喜英 「誰もきいてくれない地震の話」 清水幾太郎 「テレビのなかのインテリア」 向田邦子 「なん
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