炎天下の乗用車内に閉じ込められた乳幼児をカギを開けて救出した、松山市の自動車整備業、有田憲司さん(37)に愛媛県警松山西署が感謝状を贈った。仕事を中断して現場に駆け付け、代金も受け取らなかったといい、渡辺良浩署長は「強い責任感を持って協力し、迅速かつ適切に行動してくれた」とたたえた。(脊尾直哉) 同署によると6月23日午前9時頃、「子供2人が乗ったまま車のドアがロックされた」と母親から通報があった。鍵の入ったカバンが車内にあるのに、内側から鍵が掛かってしまったという。約10分で署員が駆け付けたが対応出来ず、現場近くにあった有田さんの経営する「有田モータース」に協力を求めた。 有田さんは接客を中断し、現場に駆け付けた。車内には運転席で汗だくで泣きじゃくる男児(2)と、後部座席のチャイルドシートでぐったりした様子の生後4か月の乳児が閉じ込められていた。母親と近所の住民が、車内の温度を少しでも下