新訳された映画版Ζガンダムを全て観終えた。今さらながら当たり前のことを言えば、これは2006年の一般的観客にとっては単に「わけの判らない映画」でしかない。お話は全然判らない。20年前にΖガンダムを観ていた我々にとってさえ、ゴチャゴチャしててよく判らない。だから、映画としてはΖ三部作はほぼ最低といっていい。 今回Ζがリメイクされた経緯にはいろいろな事情があったらしく、慌ててガチャガチャやってなんとか形にはなったものの、初見の観客には到底理解できない奇形の映画が3本できただけだった。破れかぶれのこの映画、ガンオタから見込める興行収入さえ確保すればあとは野となれ山となれ、後世に残すような作品でもないからどんな批評も富野由悠季にとっては痛くも痒くもなかろう。 では20年前に好きでΖを観ていたオレにとってこの映画がクソ映画かというとそんなことはなく、いやクソ映画なのは明らかにクソ映画なんだがそれはと