DX(デジタル変革)に必要な人材を社内で育成する「リスキリング」。キヤノンや住友生命保険など、DXの先進企業が続々と着手し始めた。DXのコア人材だけでなく全社員を対象にするケースも増えている。 「研修期間中は夢の中でもプログラミングをしていた」──。キヤノンのイメージソリューション事業本部イメージソリューション第一事業部IIS事業推進センターに所属する世永萌香氏は、現在のDXにかかわる職務につく前に受けた研修をこう振り返る。 世永氏は大学の文系学部から新卒でキヤノンに入社して7年目。入社時はエンジニアではなく、キヤノンのフォトブックサービス「PhotoJewel S」の販売推進を担当した。 転機が訪れたのは入社5年目だ。世永氏は同社内にあるソフトウエア技術者の育成組織「Canon Institute of Software Technology(CIST)」の存在を知り、もともと技術に興味
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