コマツは、建設機械や鉱山機械のECU開発などに、モデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE)向けの図式言語「SysML」の導入を開始した。2013年から導入の検討を開始し、2014年からはECUの仕様検討フェーズで活用している。 SysML関連のコンサルティングを手掛けるオージス総研が主催したセミナーに、コマツの開発本部システム開発センタ メカトロ制御第一グループ チーム長の永田紀孝氏が登壇し、SysML導入の現況と展望について解説した。 SysMLは、ソフト開発向けの図式言語「UML」から、オブジェクト指向関連などの複雑な要素を取り除き、ソフト分野以外の技術者でも読めるように簡易化した図式言語である。振る舞いモデルや構造モデルなどに関して、9種類の図がある(図1)。