3月20日公開の『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』は熱量の高いドキュメンタリーだ。1969年に行われた三島由紀夫と東大全共闘メンバーによる公開討論、当時の貴重な映像と当事者たちのインタビューで、その意味をあぶりだす。社会を揺るがせた学生運動家たちと右翼的言動で知られた三島の対決は知的にしてスリリング。エンターテインメントの域に達している。 そんな本作の監督はなんと豊島圭介。2003年『怪談新耳袋』(BS-TBS)でデビューし、『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(10)『ヒーローマニア生活-』(16)など一貫してエンタメ色の強い劇映画撮り続けてきた。今回豊島が自身初のドキュメンタリーに挑んだ理由や、三島由紀夫の死の真相にまで肉薄した製作過程を、豊島監督と彼を起用したTBS映画部の刀根プロデューサーが明かしてくれた。 Index 50年の時を超えて発掘された超貴重映像をレストア 劇