世界各国でSBOM(Software Bill of Materials、エスボム)対応の制度化が進んでいる。日本も例外ではない。経済産業省は2024年8月29日、「ソフトウェア管理に向けたSBOM(Software Bill of Materials)の導入に関する手引ver2.0」を公開。企業における活用促進へ力を注いでいる。 本特集では、多くの企業にとって人ごとではないSBOM導入について、事例を交えながら詳しく解説する。 第5回 SBOM活用の難所となるツール選び、失敗しないためのポイントを徹底解説 企業におけるソフトウエアのリスク管理はSBOM(Software Bill of Materials、エスボム)をつくるところから始まる。手作業でのSBOM作成も可能ではある。だが、何百個というコンポーネントの情報を収集したり、ソフトウエアのアップデートの度に繰り返しSBOMを作成した