昨年4年ぶりに北海道日本ハムの投手コーチに復帰し、12球団トップのチーム防御率(3.06)を誇る投手陣を築き上げ、日本一奪取に貢献した吉井理人コーチ。連覇を目指す今シーズンは、開幕から投手陣のワンランクアップに取り組んでいる。中でも若手で構成される先発陣の成長を目指している。 「去年はうまくはまった感じがありました。特に先発投手は、名前を挙げると、有原(航平)、高梨(裕稔)、加藤(貴之)の3人は実質(今年が)2年目みたいなものなので、さらにレベルを上げてファイターズの中心選手になっていかないといけない。彼らにとって大切になってくるのは、経験と試合後の本人たちによる“振り返り”の時間ですね」 そう説明する“振り返り”こそ、一方的に教えるのではなく選手自らが気づき学ぶことを重要視している吉井コーチならではの指導法といえるものだ。 「(この指導法は)自分にとっても実験的なものなんです。これがシー