「大家」は職業から職能へ。コミュニティは建物から都市へと広がっていく。 株式会社まめくらし代表取締役・青木純さんはこれまで、既存の概念にとらわれない賃貸物件を企画・運営してきた方。なかでも「育つ賃貸住宅」をコンセプトに、住人同士、そして地域とも深いコミュニティを構築する『青豆ハウス』は世界からも注目を集めました。現在では自身の体験から大家を1つの職能として捉え、暮らしを作ることを学ぶ「大家の学校」の運営も行っています。 大家というコミュニティマネージャーとして、1つの建物というコミュニティから、1つの街まで。幅広いコミュニティに携わってきた青木さんに、これまでの経験から、大家視点で見た場づくりのコツ、これからのコミュニティのあり方について、たっぷりとお話を伺いました。 把握しているのは勤め先と年収だけ――継いで知った、大家の現実 青木さんは、祖父の代から同族企業で大家業を経営する”大家の家