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  • 現代語訳『三州奇談』 その27「蛙還呑蛇」(巻の一) - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    代語訳『三州奇談』 その27「蛙還呑蛇」(巻の一) 現代語訳『三州奇談』、今回はその27「蛙還呑蛇」(巻の一)である。 『三州奇談』には大聖寺藩の話がいくつかあるが、「蛙還呑蛇」もそうで、宝暦の大火の予兆を語っている。次の話「中代の若狐」の前段として語られている。 『三州奇談』は、一話読み切りのかたちをとっているが、ここは二話完結とすべきかもしれない。 [訳] 近年、大聖寺に火災が度重なっている。大火事の前年に福田橋尼懸所道というところに、村何何某新右衛門という頭役の屋敷前で、蛙が蛇を呑み込んだので、人々は不思議だと思っていた。 人々が行ってみると、蛇は一尺五六寸ほどの長さで、この地ではアヲナムサという名前の蛇であった。蛙はいつも見る蛙であったが、少し大きめであった。 蛙は蛇を半呑みにして争っていたが、一日一夜かかって蛙はとうとう蛇を呑み込んでしまった。三つ足のヒキガエルは蛇に打ち勝つとい

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  • 現代語訳『三州奇談』 その13「異類守信」 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    現代語訳『三州奇談』 その13「異類守信」 堀麦水の『三州奇談』は、近世中期に成立した加越能の奇談集である。今回はその13「異類守信」(巻之四)の現代語訳である。 「訳」 加賀藩の年寄・長家は、長谷部信連を始祖として続いており、連竜の武名は北国に知られ、加賀藩の家臣として三万三千石の所領をもっている。この家のことは別の書に詳しいので略する。 ただ長家には、ほかの家とは違っていることが多い。第一に鷹狩りを禁じている。これには理由があり、信連が戦場で道に迷い料が無くなった時、野狐があらわれて道を教え、べ物を手にできて、戦功をあげた。このため長家では今も五口の扶持で狐を飼い、係りの下僕がいる。 延享の頃、大事にしていた鶉をい殺されたことがあり、狐の仕業に違いないと、主人が立腹し、五口の扶持をとりあげた。すると翌日年とった狐が四匹出てきて、一匹の若狐をい殺し、これを捧げて庭にうずくまり、罪

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  • 日曜午後3時の金沢駅 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    日曜午後3時の金沢駅 日曜の夕は、金沢駅なかのスーパーの海鮮寿司を買ってこようと出かけました。 駅前の鼓門には人影がほとんどありません。 もてなしドーム地下も、がらんとしていました。 駅のコンコースを歩く人はまばら、閑散としていました。 観光案内所には、係の人がいるだけでした。 土産物売り場で物色する人は、ほとんどありません。 店の一部にシートをかけている店もいくつかありました。 いるのは、売り場の人たちだけー ほんの2か月ばかり前までは、あれほど賑わっていたのにー ちょっと怖いくらいの静けさでした。 旅行者の姿はなく、駅はひっそりしていると思っていましたが、想像以上でした。 横浜にいる娘は、GWには感染の心配があるから帰省しないといっています。 GW後も、金沢の町の寂しさはあまり変わらないのではないかと、悲観的になってしまいます。駅も駅前も繁華街も、どこも同じ状況です。 秋風が吹くころ

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  • 夏目漱石文学賞 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    夏目漱石賞 夏目漱石の『門』を読みました。メモをみると、この3年で5回目でした。 今回はこれまでのなかで、一番じっくり味わって読みました。 漱石の作品の中で、好きな作品を一つあげよ、こう聞かれたらもちろん、ためらわずに『門』と答えます。漱石の作品に限らず、すべての小説のなかでも、勿論トップです。 淡々として小さな事柄を積み重ねていますが、よく読むとそれらがすべて話の後半にあるクライマックスの方角を向いているのです。 読み進んでいくにつれて、そのうちきっと何かが起きるという予感のようなものが増幅していくのですが、それは主人公にとってとてつもなく、大きく重いものであったのです。 まるで推理小説を読むようなスリルがあり、次第にはらはらしてきます。 10数回も読むと、さすがにはらはらすることは少なくなりますが、このごろは文章の書き方の巧みさに舌を巻いています。とても明治時代の作品とは思えません。

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  • 春爛漫の土曜の朝 世はすべてー - はてな版  金沢と『三州奇談』  

  • 金沢駅前の錆びた大オブジェ - はてな版  金沢と『三州奇談』  

  • 桜咲く - はてな版  金沢と『三州奇談』  

  • 今日の散歩コース - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    今日の散歩コース 天気が良く春の陽気だったので、家の周りを散歩しました。 家のすぐ前の小公園がスタートです。 公園から2分で、金沢駅前大通りの歩道に出ます。 アーケードがついた、広々とした歩道で、晴雨にかかわらずここを往復します。直線で300メートルはあるでしょう。 アーケードが尽きたところ、別院通り商店街の入口に、鉄製の錆びたモニュメントがあります。 そこから、金沢駅はすぐのところです。 鼓門ともてなしドームが正面に見えます。 観光客はごく僅かでした。 駅前には何もの小路があり、飲店が散在しています。 その一角に木造の年代を経た建物があり、6軒ほどのスナックなどが入っています。 ここだけが、いかにも昔の駅前、ディープな昭和という雰囲気を漂わせています。 どの店にも入ったことはありません。 通路を通ったのも初めてです。 「ポッポや「」の店名は、いかにも駅前の店 そこから2分で、スタート

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  • 漱石の『硝子戸の中』その2 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

  • 睡眠前の1曲 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

  • お寺の掲示板 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    お寺の掲示板 お寺の門前にある掲示板が、気になっていました。 抹香臭い標語もありますが、たまにハッとする言葉に出会うことがあります。 たいがいは宗派で出している種があって、それを順に貼り出しているのだろうと思っていました。 ところが、そのほとんどはお寺の住職や関係者が考えて書いているのだそうです。 そんな、お寺の標語について、もっと知りたいと思っていたところ、ずばり江田智昭著『お寺の掲示板』というがありました。 図書館に予約したところ10番待ち位で、ひそかに人気を呼んでいるだということがわかりました。 ですから、以下は『お寺の掲示板』から引用したものです。 私は知りませんでしたが、2018年にテレビ朝日の『タモリ倶楽部』で「お寺の掲示板大賞」が特集されたそうなので、ご覧になった方もあるでしょう。 「お寺の掲示板大賞」とは、SNSのTwitterやインスタグラム上にお寺の掲示板の写真を

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  • 新 奇談の犬たち 「家狗の霊妙」(『三州奇談』)その2 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    新 奇談の犬たち 「家狗の霊妙」(『三州奇談』)その2 元禄卯辰山の山崩れ 「家狗の霊妙」のなかで犬が発揮する霊力、はじめの話は災難を予知する犬です。 この話は、金沢城下の家士の飼い犬が山崩れを予知し、主人夫婦が難を逃れたというものです。 犬の予知により、飼い主の夫婦が家を立ち退いたのは元禄12年12月22日で、翌23日に茶臼山が崩れ、夢告のとおり大災害が発生したのです。 山崩れで浅野川が埋まり、犬の飼い主・喜兵衛の隣りの家まで85軒が被害にあい、男女30人余が圧死、洪水は浅野川左岸に広がり材木町まで浸水したというのです。 この茶臼山というのは、現在の卯辰山の別称。 卯辰山は、金沢城下の東方に位置する標高141メートルの山で、通称向山と呼ばれ、また臥龍山・夢香山・茶臼山と称されました。卯辰山の山中には、観音山・愛宕山・摩利支天・毘沙門山などの小山がありました。 卯辰山の麓をかすめるように、

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  • 漱石の「夢十夜」 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    夏目漱石の「夢十夜」を読みました。年に1回は読んでいます。 それだけ読んでいても不思議な話があると思う程度で、よくわからない話ばかりです。「三四郎」の後あたりに書かれたものであることがわかりました。 ネットで調べるとー 「夢十夜」は1908年発表の夏目漱石の作品、10篇の夢を語り、美しく暗い、印象的なイメージに満ちています。漱石入門としては、「」や「坊ちゃん」よりもこちらを薦めたいくらいです。 「夢十夜」は、「こんな夢を見た」で始まる話で、第1夜から第10夜までありますが、各話にタイトルはついていません。 今回は各話のタイトルをつけてみようと思いました。 左が私で、右がネットの研究者がつけたタイトルです。 第1夜  白百合     百年の百合 第2夜  座禅      禅寺の時計 第3夜  石地蔵     盲目の子 第4夜  蛇       爺さんの手拭 第5夜  鶏鳴      夜明け

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  • 児童文学『ホビットの冒険』 - はてな版  金沢と『三州奇談』  

    正月明けに、児童文学『ホビットの冒険』を読みました。 南アフリカ生まれでイギリスに住んだトールキンの作で、彼が子供たちに語った寝物語から生まれたものです。 人間世界の話ではなくユニークなファンタジーの世界のお話です。 おとぎの世界です。 「ひっこみじあんで、気のいいホビット小人のビルボ・バギンズは、ある日、魔法使いガンダルフと13人のドワーフ小人に誘いだされて、竜に奪われた宝をとり返しに旅立つ」 Twitterを見ていたら目についたで、なぜか興味を惹かれました。 つぶやいた人の感想が、「子供の頃にこれを読んでいたら、人生が変わっていたかも」というもので、それを見て是非とも読もうという気になったのです。 『トム・ソーヤの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』、『十五少年漂流記』などの冒険ものが好きなのです。だから、これもということになったのです。 ここでは、主人公のビルボは勿論のこと、魔

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