この本を書いたおかげで、大事なことがわかりましたーーここにとりあげた困った人たちと自分は決して無縁ではない。自分だけはちゃんとしているなどということはない、ということ。(「はじめに」より) 『ウザいあの人を一瞬で手なずけるオトナの社交術』(バルバラ・ ベルクハン著、 小川捷子訳、CCCメディアハウス)の冒頭には、こう書かれています。つまり「困った人たち」が引き起こすことはみな、私たちだってやりかねないということ。 だとすれば、そもそも「困った人たち」とはどのような人をさすのかが気になります。そこで1「『困った人たち』とは」に目を向けてみましょう。 よくない習慣から脱する 話し方や接し方、対立や不安、怒りの処理などの行動パターンは、無意識に作動するもの。そして、ときにそれがトラブルへと発展するわけですが、それは学習によって変えられると著者はいいます。ただしそのためには、自分を知り、注意深く行