1941年の12月8日、日本海軍が真珠湾を奇襲。太平洋戦争が始まった。 毎年、8月15日の『終戦記念日』の近辺は戦争の悲惨さがテレビ番組などで取り上げられる。日本が二度と戦争にかじを切らぬよう、戦争を始めることの恐ろしさがクローズアップされすぎるということはない。なぜなら、戦争は美化されやすいからだ。 美化といえば、戦争の記憶も風化し始めた昭和30年代なかごろ、少年漫画雑誌を舞台に突然の戦記ブームが起きたことがあった。 「戦時中の雑誌か!?」と思わせるほどの軍国主義的記事のオンパレードに、戦争未体験の子供たちは「こんなすごい兵器が日本に存在したのか!」と、その魅力を再発見した。