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ブックマーク / suumo.jp (3)

  • そら兼好法師もこの阿倍野区に庵結ぶわ。ええとこだらけの阿倍野区。|文・藤本和剛 - SUUMOタウン

    著: 藤和剛 冬が持ち時間を使い切ろうとしている。 外周の桜が、葉を落とした頼りない姿に飽きていた。モクレンの蕾は微かな南風と遊びながら、根明な顔のスイセンが朝礼するのを見下ろしている。浮島の浅瀬をしきりに出入りする鴨はどれも楕円(だえん)形にふくふくとしており、緑青色に煌めく尾羽すら、このシックな住宅街の真ん中にある公園に似つかわしく見えた。 情景描写もこの通り、徒然なるままに優雅になってくる。そら兼好法師もこの阿倍野区に庵結ぶわ、なんて考えながら、閑静が極まった万代池公園をぶらつく。後ろ手に組んでいい調子で石橋を渡っていると、噴水が噴水の見のような形で盛大に開いた。びっくりしたのが子にバレないよう、自分は鯉を集める振りをした。 「今日は阿倍野区のハシからハシまで歩きます」 立春の朝、寝起きでスウェット上下を同時に脱ぎながら号令したオトンに向き直った子は、そのまま不思議そうに上着

    そら兼好法師もこの阿倍野区に庵結ぶわ。ええとこだらけの阿倍野区。|文・藤本和剛 - SUUMOタウン
  • 熱海に住んで30年。郷土愛はないけど、撮りたい作品はあるーー映画監督・押井守さん【ここから生み出す私たち】 - SUUMOタウン

    インタビューと文章: 前田久 写真:関口佳代 創作しながら暮らす場所として、あえて「東京」以外の場所を選んだクリエイターたち。その土地は彼・彼女らにとってどんな場所で、どのように作品とかかわってきたのでしょうか? クリエイター自身が「場所」と「創作」の関係について語る企画「ここから生み出す私たち」をお届けします。 ◆◆◆ 今回の「ここから生み出す私たち」に登場いただくのは、アニメーション映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』などを手掛けた映画監督の押井守さんです。押井さんは約30年前に東京から熱海に移住し、以降はその2拠点を行き来しながら作品づくりを続けています。 実写作品の『THE NEXT GENERATION パトレイバー』と『ケータイ捜査官7』では、熱海でのロケを敢行。そんな熱海という土地を、“東京ではできないような突拍子もないものが撮れる”可能性を秘めていると語

    熱海に住んで30年。郷土愛はないけど、撮りたい作品はあるーー映画監督・押井守さん【ここから生み出す私たち】 - SUUMOタウン
  • 大阪市阿倍野区で過ごした、もう戻れない愛しい記憶。 - SUUMOタウン

    著者: 劔樹人 大阪の曇天に差した「ハロプロ」という光 私は、18歳で大学に進学した1998年から、上京する2007年まで、およそ10年間の青年期を大阪で過ごした。 その中でも、大学を卒業してからの数年間、私の暮らしの中心は大阪の天王寺・阿倍野近辺だった。 当時大学院への進学に失敗し、バンドでの成功を目指しながらアルバイトをする生活を選んだ私は、常に金がなく彼女もいない日々に、将来への不安を募らせ続けていた。 そんな時期にのめり込んだのがモーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトの応援である。 うまくいかない日々に塞ぎ込んでいた私の心の曇天に、まず松浦亜弥が、そしてモーニング娘。が明るい光を照らした。 私は駆け上がるように(転がり落ちるように)ハロプロのオタクになり、それだけで底辺だったはずの生活が生き生きと輝き出すのを感じた。 モーニング娘。のコンサート会場にて。ダフ屋にしか見えな

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