泥の家を卒業制作 鍋パーティーを開きたい 2007年12月16日 駒沢女子大(東京都稲城市坂浜)の林のわきに巨大な「泥の家」が現れた。人文学部空間造形学科の青柳紗姫(さき)さん(22)が、卒業制作で土などの自然素材を使ってつくった。 長さ約4メートルで、奥行きと高さはともに約2メートル。骨組みは竹を使い、麻縄やシュロ縄で固定した。土に粘土や植物の繊維などを混ぜて壁にした。屋根は銅板。 1カ月ほどかけて完成させた。竹と土はすべてキャンパス近辺のものを使用したという。青柳さんは「土を掘って運び、竹を細かく切るのがたいへんだった」。 左官の仕事に興味を持ち、土壁で大きなものをつくりたかったという。「土の良さといった、現代社会の切り捨ててきたものを表現したかった」 完成祝いに泥の家の中で鍋パーティーを開きたいというが、指導にあたった榎本文夫教授は「数カ月たつと崩れるかもしれない」。