1月1日、トルコ最大の都市イスタンブールにあるナイトクラブで、新年を祝うパーティが襲撃され、39人が殺害されました。翌2日、イスラーム過激派「イスラーム国」(IS)が犯行声明を発表。 5日、トルコ政府は逃走中の容疑者について、ウイグル人という見解を示し、何人かのウイグル人を拘束しました。さらに8日、この容疑者がウズベキスタン国籍であることが発表されました。ウイグル人は中央アジアのウズベキスタンやキルギスから、中国の新疆ウイグル自治区にかけて居住する民族で、そのほとんどがムスリムです。 今回のテロ事件は、トルコと中国がそれぞれ抱える問題を浮き彫りにしました。トルコと中国にとって、ウイグル問題は最大の対立点であると同時に、ウイグル系イスラーム過激派の活動が活発化することは、それぞれ全く別の意味ですが、両国の国際的な立場に大きな影響を及ぼすものとみられます。 ウイグル問題とは中国の西の果て、中央