現地からの報道によると、7月にウクライナ東部上空で撃墜されたマレーシア航空機の残骸が23日、親ロシア派武装勢力の支配下にある撃墜現場から列車で約300キロ北西のハリコフ市に運び出された。 事件後、現場周辺での戦闘が激化したうえ、9月にウクライナ政府と親ロシア派が停戦合意した後も散発的な衝突が続いたため、回収作業が滞っていた。 事件の調査にあたるオランダ安全委員会が今月中旬から欧州安保協力機構(OSCE)監視団の立ち会いで回収作業を再開。23日に12両の貨車を連結した列車でハリコフに到着した。今後、オランダに輸送され、事件の発生状況などについて分析が行われる。(ウィーン=喜田尚)