県立リニア見学センターの新館「どきどきリニア館」が24日、都留市小形山の実験線前にオープンする。リニアの試験走行時には間近で車両を見られ、仕組みを学び、乗り物も楽しめる。県は、センターに来る人を富士北麓(ほくろく)から甲府盆地へも導こうと、観光拠点づくりに知恵を絞った。 3階建ての2階に「屋外見学テラス」がある。試験走行の車両が近づくと、地響きのような音が聞こえ、次の瞬間、「ゴー」という音響とともに白い車体が目の前を流れた。小さな振動や微風も感じられた。テラスのモニターは「時速500キロ」を表示していた。 県リニア推進課の岡雄二課長は「旧館はガラス越しの見学だったが、ここは屋外で音を聞きながら、疾走するリニアを間近に見られる」と魅力を強調する。