「すべての路線を維持したのでは経営破綻を避けられない。持続可能な交通体系を地域の皆さんと相談したい」。JR北海道の島田修社長は7月末、札幌市で記者会見し、鉄道事業を抜本的に見直す方針を明らかにした。 JR北海道は近く、運行している14路線、約2,600キロのうち、単独で維持困難と判断した区間を関係自治体に提示する。そのうえで地域の公共交通維持に必要な対策を協議する方針だ。 見直しの対象となる区間は明らかにしていないが、島田社長は会見で利用の少ない区間を対象とする見方を示唆した。運賃の引き上げなどで対応しきれない区間については、バスなど代替交通機関への転換もやむなしとしている。 北海道は札幌圏を除き、全国を上回るハイペースで人口減少が進んでいる。このため、1975年の輸送密度(営業距離1キロ当たりの1日平均旅客輸送人員)を100として見ると、10分の1に落ち込んだ区間も出てきた。 JR北海道
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