総務省が2015年9月に公表した情報によると、MVNO(仮想移動体通信事業者)の通信サービスの契約件数は997万件で、移動系通信サービス全体に占めるシェアは6.3%となった(※)。イノベーター理論でいうところの「アーリーアダプター層」での普及段階にあるといえるだろう。 ※大手通信事業者(MNO)がMVNOとなって提供するサービス(例:KDDIと沖縄セルラーにおける「WiMAX 2+」、ソフトバンクにおける「AXGP(SoftBank 4G)」)は含まない MVNOサービスの多くは「格安SIM」という言葉で認知されている。MMD研究所が2016年1月に実施した調査によると、その認知度は76.5%に達したという。同じ調査では、格安SIMの「利用検討」段階にいる人が15.1%いることも分かっている。ここにいるアーリーアダプター層を取り込むことが、2016年のMVNOサービスの「主戦場」(MMD研