独立行政法人「産業技術総合研究所」(産総研)は8月31日、土壌からほぼ全てのセシウムイオンを回収する技術を開発したと発表しました。今後は、放射性セシウムに汚染された土壌の廃棄量を削減するため、企業の協力を募って実証を進めたいとしています。 ▽ 産総研:土壌中のセシウムを低濃度の酸で抽出することに成功 ▽ http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110901k0000m040119000c.html 東日本大震災に伴って起きた福島第一原発の放射性物質漏えい事故により、多くの放射性物質が環境中に放出されました。主に放出された放射性物質のうち、半減期が約2年のセシウム134と半減期が約30年のセシウム137を人為的に無害化するのは難しいとされています。対策として、放射性セシウムの濃度が高い土壌を除去し、管理された区域に廃棄するといった方法が考えられています。