東証プライムなどに上場する重機大手の「三菱重工業」は、連結子会社の「MSJ資産管理株式会社」が7月4日付で東京地方裁判所へ特別清算を申請したと発表しました。 2008年に「エムジェット株式会社」の商号で設立の同社は、同年に「三菱航空機株式会社」に改称すると、国産ジェット旅客機の開発を目標として事業を展開し、これまでに多額の資金を投じたほか、国からも補助金を受けるなど、国産初となるジェット旅客機の開発に期待が寄せられました。 しかし、度重なる設計変更や型式証明の取得が困難を極めるなど開発は難航し、6度にわたり納入を延期したほか、開発の長期化により技術的な見直しが必要になるなど厳しい環境に陥ると、経営面でも大幅な債務超過に陥ったことで先行きが見通せない状況となったことから、2023年2月に開発中止を決定しました。 その後は、現商号に改称し事後処理を進めるなか、一定のめどが立ったことから今回の措