「長寿日本一」。こんな横断幕が誇らしげに掲げられたまちが、神奈川にある。厚生労働省の調査で、平均寿命が男女とも全国1位となった川崎市麻生区だ。2023年に調査が公表されて以来、区ではさまざまな形で「長寿のまち」を発信しているが、あらためて麻生区が日本一になった理由は何だろう。そもそも、麻生区ってどんなまちで、どんな特長があるのか? 記者が現地を訪ね、探ってみた。 今回注目した平均寿命は、市区町村別に調べた数値を厚生労働省が5年に1度、公表している。麻生区は23年に公表された直近の調査で、男性が84・0歳、女性が89・2歳で、初めて男女ともに日本一になるという栄誉を得ている。 【関連記事】神奈川の平均寿命、トップは日本一も最大5歳超の地域差…あなたのまちは? 歩いてしゃべって足腰鍛える まずは麻生区の基本的な情報からおさらい。川崎市内にある7区の中で最も北西部に位置し、人口は約18万人。緑や
