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阪神タイガースのお家芸といえば「内部抗争」である。ところが、この球春に発覚したのは、元監督が師弟関係にあった現監督に激烈な批判を展開するという異常事態。岡田彰布氏が渾身の著書に込めた思いとは何なのか──。背景を探ると、やはり阪神特有の「思惑」が見え隠れするのだった。 〈打線はある程度、確立しないといけない。17年は16年みたいに日替わりとかではアカン。(中略)そもそも100通りも打順を変えて過去に優勝したのは、仰木彬監督のときのオリックスくらいのものだ〉 ふだんの「そらそうやろ」という温和な口調ではなく、冷徹な筆致でモノ申すのは、阪神の元監督・岡田彰布氏(59)だ。05年には就任2年目でチームをリーグ制覇に導いた知将として知られるが、昨年、金本知憲監督(49)が就任すると、一貫して厳しい指摘を重ねている。 「初采配の開幕戦を落とすと、岡田氏は『作戦を見せすぎ。143分の1試合目だから手の内
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