最大の特徴は何と言っても3Dメガネなしでも立体映像が楽しめる“裸眼立体視”に対応していたこと。立体視というだけなら任天堂はファミコンの時代から幾度も取り組んでいて、最近ではNintendo Switchでも『Nintendo Labo: VR Kit』を発売したので覚えている人も多いと思われる。しかしながら本機は、それらの過去の機器や『VR Kit』とは異なり特殊な機器を通さずとも立体映像が見られてしまうのだから、発売されたときは本当に驚かされたものだった。 本機が初めて公式に発表されたのは、折しも3Dブームの真っ只中の2010年3月。3D映画の『アバター』や『アリス・イン・ワンダーランド』が大ヒットし、テレビメーカー各社がこぞって3Dテレビを発売していて“3D元年”などとメディアに称されていた時代(いずれも3Dメガネが必要)。そんなときに裸眼で立体視を実現したなんて言うもんだから、筆者な