2016年も残りわずかになった。 筆者が常々ウォッチする「テレビ」でも様々な事件が続いた1年だった。 硬派なキャスターたちの相次ぐ降板・退場やSMAP解散、SNS連動でのドラマ「逃げ恥」の大健闘と録画視聴率への注目、キー局にも飛び火した「ステマ手法」番組など、ネットに侵食されつつあるテレビの「今」を映し出す出来事が目白押しだ。 そうしたなか世間であまり大きく報道されることもなかったテレビの出来事について書き残しておきたい。 名付けるなら「日本テレビ・セクシーラグビールール動画事件」というべきものだ。内容は、特に女性の立場から見ると眉をひそめて呆れるような品のないものだが、この事件にはネット時代におけるテレビ局のありかたがどうあるべきかという大きな問題が含まれている。年が替わる前に書いておくことにする。 事件の経過は以下のようになる。 日本テレビが2015年8月に「ラグビーワールドカップ」の