オタクと心理学に関するrangelife422のブックマーク (4)

  • オタクにみられる防衛機制、補償・投影(汎適所属)

    ・補償(または代償)(compensation) 行動目標がもとの目標から他の目標へと置き換えられることによって、その要求が多かれ少なかれ充足される防衛機制が、補償と呼ばれる。S.フロイトではなくアードラーとユングが言い始めた防衛機制ということもあってか、内容は逃避・反動形成・知性化・逃避などと一層重複しがちである。このため、ここまでに述べた幾つかの防衛機制と間違いなくオーバーラップしているのでご了承いただきたい。なぜ出所が違って重複している概念をわざわざ紹介するのか?それは、この補償(代償)という概念が似合う現象がオタク/非オタクを問わず広く認められるうえ、概念が分かりやすいためか比較的一般にも広く使われている印象を受けるからである。 補償の例はそれこそどこでも転がっている。いなくなった恩人の形見や嗜好を大切にすること・身体の自由が利かない人が小動物を飼うこと・スポーツが駄目な人が学業に

  • オタクにみられる防衛機制、同一視、まとめ(汎適所属)

    ・とり入れを介する同一視(または同一化)(identification) 話に入る前にまず、精神医学・心理学の用語としての同一視は大きく分けて二つの意味を持っていて、その二つを区別しなければならない事を断っておく。同一視、と呼ぶものは、 (1)自分と対象・または対象相互間の境界が曖昧になる認識の在り方(同一視・一次的同一視) (2)とり入れの機制を介して、対象のもつ諸属性を自己が獲得するに至る心理プロセス(同一化・二次的同一視) のどちらかを指している。今回紹介するのは、このうち(2)が中心となる※1。なお、“小児の心理発達において、両親に対する同一視が無視できない”という考え方も心理学・精神医学的にはすごく重要だが、紙幅の都合で今回は省略するのであしからず。同様に、“大人になっても自己-対象との境界が曖昧な同一視が常にみられる人においては重い病態水準が疑われる”といった、精神医学的に重要

  • オタクにみられる防衛機制、昇華・逃避(汎適所属)

    昇華(sublimation) 多くの知性化と同じく昇華もまた、衝動や欲求が文化的・社会的に有用で創造的な目的に転換される営みとされている。主として転換されるのは、「性欲や攻撃性→スポーツや芸術やビジネス等へと転換」らしく、知性化と昇華は相当のところまで重複している(昇華のうち、知的活動の多くは知性化のカテゴリにも含まれる)。 一般的な昇華の例としては、高校の部活動や芸術家の活動などが該当するが、昇華に失敗して手痛い打撃を受ける人も数多く、「防衛機制の理想」といわれるほど霊験あらたかなものとはちょっといい難い。昇華と世間で言われる活動は、スポーツにしても芸術にしても競合的な営みが多い傾向にあり、昇華と呼ぶに真に相応しい結果を出せる人間は限られている。そして(昇華に心のチップをどれぐらい賭けたかにも依るが)、力を出し尽くし、競合に打ち勝とうとして叶わなかった多くの人間は新しく生み出された挫折

  • オタクにみられる防衛機制、合理化・知性化(汎適所属)

    ・合理化(rationalization) 自分のとった行動や態度(または、自分がしたくてもとれなかった行動や態度)に対して合理性・倫理性のある理由をつける事によって、自分のアクション(や出来なかったアクション)によってもたらされた不安や葛藤を軽減させるという防衛機制。来なら満たしたいけども満たす事が困難な衝動・欲求をあきらめざるを得ない際に伴う、葛藤・不安・怒り――こういった諸々が心の中に渦巻く時、心の均衡を維持すべく「これはこういう理由で、やった方が(やらない方が)良いのだ」という理由を(主として自分に対し)後づけするため、自己欺瞞的色彩を呈しがちだ。 例としては、イソップの「狐と葡萄」の話が特に有名である。だが、イソップの例でも分かるとおり、周囲の者からは自己欺瞞的・自己正当化的色彩が何となく感じられたり、変に緊張を帯びた主張となったりと、何かしらの「気になる」ポイントを抽出できる

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