ブックマーク / www.nextftp.com (7)

  • 再考・脱オタだけが僕らの道なのか?(汎適所属)

    ここまで延々とオタクと萌えとセクシャリティについて書いてきたが、様々な 角度から考察した限り、第三世代以降に属するオタク達の少なからぬ割合が、 心的傾向(精神病理)として劣等感や自己不全感を隠し持っているとみなされた。 “萌えキャラの特性”“No!に耐えにくい心性”“発動する防衛機制の観察”、 そして“萌えという営みの特徴と、彼らの萌えへの親和性”など、どこを見ても も萌えオタ達の劣等感・自己不全感を肯定こそすれ否定するものではなかった。 この劣等感や自己不全感が醸成していく背景はこちら等を参照して頂くとして、 今回のテキストでは、それらの劣等感や自己不全感を解決する一方法として、 脱オタという手法を再考してみたい。 ・“真に”脱オタが成功した暁には 真に脱オタが成功した時、オタク達は一体何を手にするのか? 初期の脱オタサイトが目標とした、服飾上のハンディキャップ改善が彼らの最終 ゴールで

    rangelife422
    rangelife422 2005/11/02
    「おわりに」が白眉
  • 脱オタサイト・オタク研究サイトレビュー集 (汎適所属)

    ここでは既に消滅したサイトを中心に、過去の脱オタサイト・オタク研究サイト を紹介していこう。当は原文を見ていただきたいが、internet archiveにすら 残っていないサイトもあるし、簡単な紹介文だけ読みたい人もいると思って書き 記す次第である。ここで特に力を入れて紹介する幾つかのサイトは、電子の海 の藻屑になってしまったが、私のサイトは勿論、ネット上のオタク関連言説や 脱オタ系サイトに強い影響を残した過去の遺産である。 それらの歴史的経緯を少しでも知って貰う為に、そして先人達の記憶を少しでも 保存する為に、このレビューを残すものである。功績も過ちも沢山含まれた、先人 達の記録の断片をご紹介しよう。 →個人サイト  →2ch  →ブログ 【個人サイト】 【ボランチ】→リンク先 (1998年頃~2001年頃、リンク先はinternet archive) 『東大バトルロワイヤル』等で当

    rangelife422
    rangelife422 2005/10/25
    COMME CA DU NERDのアーカイブ化激しく希望
  • 脱オタサイトの歴史・2005年までを振り返って(汎適所属)

    2005年度の萌え特集では、第三世代(1970年代後半より下の世代が中核をなす)以降の被差別オタクや萌えオタクの特徴として、異性(とモテる男性)に関する劣等感や自己不全感・自己評価の低さがみられることを示唆してきた。これらの特徴はオタク趣味愛好家の全てにみられるわけではないにせよ、該当世代・該当タイプのオタクにはかなり多くみられると私は確信している。 異性やコミュニケーションに関連した劣等感・自己不全感を隠し持ったオタクが沢山いれば、劣等感などの諸問題の解決法を取り扱おうとするサイトが出てきてもおかしくはない。実際、後に“脱オタ系”とまとめられる一連のサイト群は少なくとも1998年頃から誕生しはじめており、後の“脱オタの歴史”に大きな痕跡を残すこととなる。当初、これらのサイトは管理者当人からの遠慮の無い投影を含んでいた為か、オタクを馬鹿にする眼差しが強い等の色々な弱点も抱えてはいたが、電車

  • オタクにみられる防衛機制、補償・投影(汎適所属)

    ・補償(または代償)(compensation) 行動目標がもとの目標から他の目標へと置き換えられることによって、その要求が多かれ少なかれ充足される防衛機制が、補償と呼ばれる。S.フロイトではなくアードラーとユングが言い始めた防衛機制ということもあってか、内容は逃避・反動形成・知性化・逃避などと一層重複しがちである。このため、ここまでに述べた幾つかの防衛機制と間違いなくオーバーラップしているのでご了承いただきたい。なぜ出所が違って重複している概念をわざわざ紹介するのか?それは、この補償(代償)という概念が似合う現象がオタク/非オタクを問わず広く認められるうえ、概念が分かりやすいためか比較的一般にも広く使われている印象を受けるからである。 補償の例はそれこそどこでも転がっている。いなくなった恩人の形見や嗜好を大切にすること・身体の自由が利かない人が小動物を飼うこと・スポーツが駄目な人が学業に

  • オタクにみられる防衛機制、同一視、まとめ(汎適所属)

    ・とり入れを介する同一視(または同一化)(identification) 話に入る前にまず、精神医学・心理学の用語としての同一視は大きく分けて二つの意味を持っていて、その二つを区別しなければならない事を断っておく。同一視、と呼ぶものは、 (1)自分と対象・または対象相互間の境界が曖昧になる認識の在り方(同一視・一次的同一視) (2)とり入れの機制を介して、対象のもつ諸属性を自己が獲得するに至る心理プロセス(同一化・二次的同一視) のどちらかを指している。今回紹介するのは、このうち(2)が中心となる※1。なお、“小児の心理発達において、両親に対する同一視が無視できない”という考え方も心理学・精神医学的にはすごく重要だが、紙幅の都合で今回は省略するのであしからず。同様に、“大人になっても自己-対象との境界が曖昧な同一視が常にみられる人においては重い病態水準が疑われる”といった、精神医学的に重要

  • オタクにみられる防衛機制、昇華・逃避(汎適所属)

    昇華(sublimation) 多くの知性化と同じく昇華もまた、衝動や欲求が文化的・社会的に有用で創造的な目的に転換される営みとされている。主として転換されるのは、「性欲や攻撃性→スポーツや芸術やビジネス等へと転換」らしく、知性化と昇華は相当のところまで重複している(昇華のうち、知的活動の多くは知性化のカテゴリにも含まれる)。 一般的な昇華の例としては、高校の部活動や芸術家の活動などが該当するが、昇華に失敗して手痛い打撃を受ける人も数多く、「防衛機制の理想」といわれるほど霊験あらたかなものとはちょっといい難い。昇華と世間で言われる活動は、スポーツにしても芸術にしても競合的な営みが多い傾向にあり、昇華と呼ぶに真に相応しい結果を出せる人間は限られている。そして(昇華に心のチップをどれぐらい賭けたかにも依るが)、力を出し尽くし、競合に打ち勝とうとして叶わなかった多くの人間は新しく生み出された挫折

  • オタクにみられる防衛機制、合理化・知性化(汎適所属)

    ・合理化(rationalization) 自分のとった行動や態度(または、自分がしたくてもとれなかった行動や態度)に対して合理性・倫理性のある理由をつける事によって、自分のアクション(や出来なかったアクション)によってもたらされた不安や葛藤を軽減させるという防衛機制。来なら満たしたいけども満たす事が困難な衝動・欲求をあきらめざるを得ない際に伴う、葛藤・不安・怒り――こういった諸々が心の中に渦巻く時、心の均衡を維持すべく「これはこういう理由で、やった方が(やらない方が)良いのだ」という理由を(主として自分に対し)後づけするため、自己欺瞞的色彩を呈しがちだ。 例としては、イソップの「狐と葡萄」の話が特に有名である。だが、イソップの例でも分かるとおり、周囲の者からは自己欺瞞的・自己正当化的色彩が何となく感じられたり、変に緊張を帯びた主張となったりと、何かしらの「気になる」ポイントを抽出できる

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