「オルソソムニア」この言葉をご存知の方はこの記事を書いている時点でどのくらいいるのでしょうか? 私がこの言葉を知ったのは今年の5月になります。 比較的新しい言葉であるから初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか? この言葉を提唱した科学論文の筆頭著者である臨床心理学者のケリー・グレイザー・バロン博士によれば、オルソソムニアとは、 単純明快な数値データを見ることで「完璧な」睡眠をとらなければならないというプレッシャーを自分に課してしまい「十分な」睡眠すらとれなくなってしまう状況のこと。 要するならば、テクノロジーがもたらした現代病と言えるでしょう。 「人々は睡眠データに夢中になったり、睡眠に完璧さを求めるあまり、それが原因で眠れなくなってしまっています」 睡眠トラッキング機能を備えた人気のスマートリング、Oura RingのメーカーであるOura(オーラ)の上級副社長兼サイエンス責任者